パチンコで大当たりを引いた後、ほとんどの機種には玉の消費が抑えられたり、維持しながら次の大当たりを狙えるゾーンが用意されています。
この特別なゾーンは「確変」「時短」「ST」などと呼ばれ、通常の状態とは異なり、プレイヤーにとって有利なサポートが付与されることで、追加の投資をせずに長くプレイを楽しむことが可能です。
ただし、この有利な状態でも注意が必要です。玉を打ち続けなければ抽選が行われず、サポートによる玉の返却も受けられません。
したがって、電サポ中は手を止めずに玉を打ち出すことで、その恩恵を最大限に享受することが求められます。
今回の記事では、電サポ(電動チューリップサポート)の仕組みを詳しく解説し、さらにこれに関連する「スルー」や「電チュー」の役割についてもご紹介します。
これらの知識を深めることで、パチンコをより効率的に楽しみ、より有利な状況を作り出すことができるでしょう。
そもそもパチンコの電チューとは?
電チューとは、「電動チューリップ」の略で、その名前の由来は、入賞口がチューリップの形をしていることにあります。
電チューが作動すると、羽根が一定の間隔で開閉し、玉が入賞しやすくなる仕組みとなっています。
このシステムは手打ち時代から採用されており、現代のパチンコ機でも一般的に使われている非常にポピュラーな仕組みです。
元々、チューリップの開閉は玉が入賞することで機械的に制御されていましたが、それを機械化し、自動的に動かすように改良されたものが「電動チューリップ」、つまり電チューです。
これにより、より精度の高い制御が可能となり、スムーズに玉を入賞させることができます。
電チューが開放するには、パチンコ機内部で行われる開放抽選に当選する必要があります。
この抽選は「普通図柄(普図)」と呼ばれるもので、大当たりを決める「特別図柄(特図)」とは異なる抽選です。
電チューが開放されることで、効率良く玉が入賞し、プレイヤーは有利な状態を維持しやすくなります。
これにより、電サポ中の玉の消費を抑え、より安定したプレイを続けることが可能となります。
電チューとヘソの違いとは?
電チュー(電動チューリップ)とヘソ(スタートチャッカー)は、どちらもパチンコにおける重要な入賞口ですが、それぞれ異なる役割と機能を持っています。
ヘソは、盤面の中央下部に位置するポケットで、玉が入賞すると1回転分の抽選を受けることができます。
通常時は、このヘソを狙って玉を入れ、次の大当たりを目指してプレイを進めます。
一方、電チューは盤面の下部に配置されており、電サポ中に機能する入賞口です。
電サポが作動している状態では、電チューの羽根が一定間隔で開き、ヘソからこぼれた玉を拾って入賞させることで、回転数を安定的に維持することが可能です。
これにより、電サポ中は通常よりも効率的に回転を重ね、大当たりのチャンスを増やすことができます。
ちなみに、電チューの羽根が開いた様子がチューリップの花に似ていることから、「電動チューリップ」という名前が付けられたが、現在ではほかの形の電チューもあります。
電チューとヘソの役割をしっかりと理解することで、パチンコのゲーム性をより深く楽しむことができ、戦略的なプレイが可能になります。
パチンコのスルーとは?
電チューが開放されるには、パチンコ機内部での開放抽選に当選する必要があります。
この抽選のプロセスは、多くの機種において、スルーチャッカー(スルー)を玉が通過することによって始まります。
スルーは、玉が単に通過するだけの構造で、他の入賞口のように玉が入って払い出しを得られる仕組みではありません。
しかし、このスルーを玉が通過することが、電チュー開放のトリガーとなり、電サポ中の有利な状態を維持するために非常に重要な役割を果たします。
スルーの配置場所は機種によって異なります。
例えば、『海物語』シリーズではスルーが盤面の左右に配置されていることが多く、右打ちが必要な機種では盤面の右側に配置されていることが一般的です(上下の配置は機種ごとに異なります)。
スルーを効率よく通過させることにより、電チューをスムーズに開放させ、次の大当たりのチャンスを増やすことができます。
そのため、スルーの位置を把握し、正確に狙うことは、パチンコ攻略における大事なポイントとなります。
スルーを理解し、正しい打ち方をマスターすることで、電サポ中のプレイをより有利に進めることができるでしょう。
パチンコのアタッカーとは?
アタッカーとは、大当たり当選時に開放する入賞口のことで、「大入賞口」と呼ばれることもあります。
アタッカーは決められた回数(ラウンド数)で、決められた時間だけ開放され、玉を受け入れる役割を担っています。
このラウンド数や賞球数は機種によって異なり、それぞれの仕様に応じた設定がされています。
アタッカーの形状は、パチンコ機の盤面にあるポケットのような構造で、大当たりの際に蓋が開く仕組みです。
中には、電チューと似た形状のアタッカーを持つ機種も存在します。
なお、2020年からの規定により、アタッカーの最大開放回数(最大ラウンド数)は「10ラウンド」に統一されています。
近年では、アタッカーは盤面の右側に配置されることが多く、大当たりが始まると右打ちで開放したアタッカーを狙うことが一般的です。
しかし、『海物語』シリーズのように、盤面中央下にアタッカーが配置されている機種もあり、以前はこの位置の下アタッカーが主流でした。
アタッカーは電チューと直接連動する装置ではありませんが、大当たり後に電チュー開放当選率が上がり、その後に電チューが開放される流れとなるため、電チューの作動のきっかけを担う重要なギミックでもあります。
なお、大当たりが発生していない通常の状態でアタッカーに玉が入賞すると、パチンコ機内部で異常状態と判定され、エラー音でホール側に不正行為を知らせる役割も持っています。
これにより、公正なゲーム運営が維持されています。
パチンコの電サポとは?
パチンコの「電サポ」とは、「電動チューリップのサポート」の略称です。
多くのパチンコ機種では、大当たりを消化した後に電サポが作動します。
「電サポ」が発動している状態、つまり確変中や時短中など、プレイヤーにとって有利な状況では、電動チューリップが頻繁に開放されます。
その結果、通常時よりも玉の消費を抑えながら次の大当たり抽選を目指すことが可能になります。
電サポ中は玉持ちが良く、より効率的に次のチャンスを狙うことができるのが特徴です。
多くのパチンコ機種では、大当たりに当選しラウンドを消化した後に電サポが始まる仕組みです。
具体的には、確変図柄で当たった場合は「確変中」、通常図柄で当たった場合は「時短中」となり、これらが電サポの開始のきっかけとなります。
さらに、一部の機種では「突然確変」や「突然時短」が発生し、それを契機に電サポが始まるケースもあります。
また、2020年からは「遊タイム」機能を搭載した機種も多く登場しました。
いわゆる遊タイムは、特定の回転数に達すると自動的に電サポが発動し、プレイヤーにとって有利な状態に移行する機能です。
遊タイムにより、長くハマっている状態からでも再びチャンスを得られるようになり、プレイヤーの期待感を高める要素となっています。
パチンコの電サポ回数とは?
電サポ回数とは、その名前の通り、時短中や確変中に電チューのサポートが行われる回数を示しています。
ただし、これは役物の羽根が開閉する回数を指すのではなく、データカウンターで確認できる○○回転を意味しています。
例えば、時短中では電サポが50回転などといった限られた回転数まで発動し、その間は玉を減らさずに次の大当たりを狙うことが可能です。
ただし、時短中は通常と同じ大当たり確率となっているため、あくまでも確率的には低いままです。
一方、確変中の場合は、基本的に「次回大当たりまで電サポが発動する」仕組みとなっており、電サポ中に何回転ハマっても電サポは続きます。
そのため、次の大当たりが来るまでサポートが継続されるという安心感が得られるのが特徴です。
確変中は、大当たりの確率が通常よりも高くなっているため、電サポ回数が多いほどプレイヤーにとって有利な状態が続くことになります。
確変と時短の違いとは?
大当たりをきっかけに電サポが発動する状態に入った場合、それがどのように続くかは「確変」と「時短」の違いに左右されます。
ここでは、確変と時短の仕組みについて詳しく解説します。
確変は「確率変動」の略で、通常時よりも大当たりの確率がアップしている状態を指します。
確変中の電サポは基本的に「次回大当たりまで」継続するため、プレイヤーにとって非常に有利な状況です。
ただし、近年はST機と呼ばれるタイプの機種も増えており、ST機では「確変終了までの決められた回転数」だけ電サポが継続します。
この回転数が経過すると確変状態は終了します。
ちなみにSTとは「スペシャルタイム」の略で、一般的にはそのまま「エスティー」と呼ばれています。
ST機も通常の確変機と同様に、確変図柄が揃うことで内部的に大当たりの確率が上がり、ST状態に突入するという仕組みです。
一方で時短は「時間短縮」の略で、決められた回転数だけ電サポが続く状態を指します。
時短では通常の確率で大当たりを狙うことになりますが、50回転や100回転などの区切りの良い回転数で電サポが終了する機種が多いです。
機種によって確変や時短の特定回転数は異なります。
そのため、プレイする前に自分が選んだ機種のスペックをしっかり確認しておくことが、より良いゲーム体験を得るためには重要です。
電サポ中に重要な「止め打ち」のテクニック
パチンコでは、機種によって保留の貯留数が決まっており、多くの機種で最大4個となっています。中には最大8個まで貯留できる機種もありますが、電サポが作動している時短や確変中は保留が常に満タンになりやすいのが特徴です。
その理由は、盤面の構造上、右打ち消化の時短や確変中には玉が通りやすい位置に電チューが配置されているからです。このため、保留を常に保ちながら、玉を減らさずにプレイできる状態が作り出されています。
しかし、保留の最大数が決まっているため、液晶でリーチがかかると、そのリーチ中は保留を消化するまで玉が無駄に発射されてしまうことがあります。
しかも、最近のパチンコでは、電チューに玉が入っても払い出される賞球数が「1個」と少ない機種が多く、玉の消費が増えるばかりです。
そこで、リーチがかかっている間に玉の打ち出しを止める「止め打ち」が重要になります。
止め打ちは、無駄玉を減らして効率的にプレイするためのテクニックであり、上手に使うことで玉の消費を抑え、長くプレイすることができます。
特に電サポ中には、この止め打ちを徹底することで、資金の節約と効率的なプレイが可能になります。
電サポ中は回転数だけでなく、玉の増減にも注目
スルー・電サポ・電チューの役割をお伝えしましたが、ある程度知ると仕組みは簡単ですね。
ただし難しいのは機種ごとにスルーの位置、電チューの位置も違うことで、まずはそれを探してどのような玉の流れで入賞するのかを見ることも大事です。
パチンコで少しでも勝ちを目指す、負けないように遊ぶことを考えるのであれば、通常時の回転数・ボーダーだけでなくこのようなスルー釘・電サポ増減も非常に重要になってきます。
ひどいホールだとメイン機種の海物語ですら、スルーがガチガチに締められており、100回転近くの時短で上皿が無くなることも結構ありますね。
止め打ちはホールからの注意、プロ行為と認識されることもあるでしょうが、あまりにもそのような釘調整が悪いようであれば、違うホールへ向かうことも視野に入れたほうがいいです。
ちょっと通常時が回りやすくとも、出玉がかなり削られているのであれば実はそちらの方が損している場合もあるので注意しましょう。
まとめ:電サポの理解でパチンコをもっと有利に楽しもう
本記事では、パチンコの電サポについて詳しく解説しました。
電サポは必ず覚えておかなければならない知識というわけではありませんが、パチンコをより楽しむためには知っておいて損のない重要な情報です。
- 電サポは「電動チューリップサポート」のこと。
- 電サポと電チューの違いは、仕組みと入賞口の違い。
- 電サポは電チューが一定間隔で開き、入賞をしやすくする仕組み。
- 電サポ中は止め打ちを活用することで、無駄な玉の消費を抑えることができる。
パチンコを始めたばかりの初心者の方は、次にホールでプレイするときには、この記事で紹介したポイントに注目しながら打ってみましょう。
これらの知識を活かすことで、より充実したパチンコ体験が得られるはずです!